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こんにちは。
今回は、「整数問題」についての話題です。。。

「余りの扱い」では、『合同式』を使うと便利なことが多いので、ぜひ身につけよう。
以下に「定義」をあげておきます。
ポイント

$a$ を$m$ で割ったときの余りを $b$ とするとき、 $$a \equiv b~~(\mathrm{mod}~ m)$$ と書き、 $$m~を法としてaとbは合同である$$ という。

$a,b,c,d,m$ を整数とするとき、 が成立する。

では、さっそく、考えてみましょう。


問題 $n^n-1$ が 3 で割り切れるような自然数 $n$ をすべて求めよ。
したがって、i)、ii)、iii) より、 $$\therefore n= 3k+1、6k+2~~(kはk\geqq0の整数) //$$

それでは、別の問題を考えよう。
これは、「素直に割り算する」と、見通しが良くなります。

問題 正の整数 $n$ に対して、 $n^2+8$ が $2n+1$ の倍数となるような $n$ をすべて求めよ。
$n^2+8$ を $2n+1$ で実際に割り算すると、 $$n^2+8=(2n+1)\cdot\frac{2n-1}{4}+\frac{33}{4}$$ であるから、 $$4(n^2+8)=(2n+1)(2n-1) + 33$$ $$\frac{4(n^2+8)}{2n+1}=(2n-1) + \frac{33}{2n+1}$$ ここで、$n^2+8$ は $2n+1$ で 割り切れるので、左辺は整数になり、同時に右辺も整数になる。
このとき、$\dfrac{33}{2n+1}$ が整数になるのは、 $$(2n+1) が33 の約数になるとき$$ である。
$n>0$の整数に対して、33の約数は、3,11,33。 $$2n+1=3,11,33$$ $$\therefore n = 1,5,16 //$$

いかがでしたか。
理解は出来ましたか?

では、また次回にお会いしましょう。