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■ Chemistry ■

こんにちは。

今回は、「化学反応式と量的関係」についての話題です。。。


では、さっそく、考えてみましょう。


問題 標準状態において、7.5gのエタンC$_2$H$_6$ と22.4$\ell$ の酸素 O$_2$ を 混合し、これに点火して、完全に燃焼させた。次の各問いに答えよ。 原子量は H$=1.0$、C$=12$、O$=16$、アボガドロ定数は $6.0\times10^{23}$ とする。


問題

図のように炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウム十水和物の 混合物を加熱して、 発生する気体を吸収管に吸収させたところ、 吸収管Aでは360mg、Bでは440mg の質量の増加が観察された。 この結果から最初の混合物中の炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウム十水和物の 物質量比はいくらか。
ただし、吸収管Aには塩化カルシウム、Bにはソーダ石灰が入っている。 また、 H$=1.0$、C=12、O=16 とする。
吸収管Aの塩化カルシウムCaCl$_2$には水分が吸収され、 吸収管Bのソーダ石灰(CaO+NaOHの混合物)には、CO$_2$が吸収される。
吸収されたH$_2$(=18)とCO$_2$(=44)の物質量は $$\mathrm{H}_2\mathrm{O}: \dfrac{360\times10^{-3}}{18}=2.0\times10^{-2}~(\mathrm{mol})$$ $$\mathrm{CO}_2: \frac{440\times10^{-3}}{44}=1.0\times10^{-2}~(\mathrm{mol})$$ である。
ここで、混合物中のNaHCO$_3$ を$x$ (mol) 、Na$_2$CO$_{3}\cdot$10H$_2$O を $y$ (mol) とおくとき、

2NaHCO$_3 \longrightarrow $ Na$_2$CO$_3$ + H$_2$O + CO$_2$
$~~~~~~x~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~\dfrac{x}{2}~~~~~\dfrac{x}{2}$

Na$_2$CO$_3\cdot$10H$_2$O $\longrightarrow$ Na$_2$CO$_{3}$ + 10H$_2$O
$~~~~~~y~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~10y$

より、 $$\frac{x}{2}+10y=2.0\times10^{-2} \cdots(ア)$$ $$\frac{x}{2}=1.0\times10^{-2} \cdots(イ)$$ (ア)、(イ)より、 $$\therefore x=2.0\times10^{-2} (\mathrm{mol})$$ $$\therefore y=1.0\times10^{-3} (\mathrm{mol})$$ よって、 $$\therefore x : y = 20 : 1 //$$

いかがでしたか。
理解は出来ましたか?

では、また次回にお会いしましょう。